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カラマーゾフの兄弟

 退職して自宅勤務になったので、今まで読めなかった本を読むことが出来るのは楽しみの一つです。最近やっとドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読み終わった。650ページからなる文庫本で3冊(上、中、下)びっしり文字で詰まっている。まず驚くのはこのボリューム、内容についてはつい先ごろまでソ連(現ロシア)は共産国なのにキリスト信仰が国民のベースになっていることです。
 もちろん1800年代に書かれたものだからまだ共産主義社会の前だったからです。

 最終章(エピローグ)に、病弱な父,少し心を病んだ子供のような母をもつ極貧の家庭に育った少年イリューシャが死んで葬られる場面がある。
 
 生前貧しいがゆえに父に対する悪口を言った友達連中を相手にして一人で戦ったやさしい少年。イリューシャの葬儀は学校の友達  12,3人がランドセルをしょったまま棺のそばに立つというほどの、きわめて質素なものだった。でもこの貧しく、小さいが善良で正義感にあふれたイリューシャがみんな好きだった。
 最後の別れを終えて棺に蓋をする時が来た時、父親は死んだわが子の唇に、むさぼるように接吻をしていつまでも離れようとしない。隣人コーリアは願わくば何でも捧げるからあの子を生き返らせてほしいと言う。
 
 カラマーゾフ家の長男ドミトリーは父親殺しの疑いでシベリヤに流刑されようとしている、次男イワン病気で死の床についているという様な状況、そしてこの町を離れようとしている3男アリョーシャがすべての人との別れに最後の言葉を述べる。

 「これからの人生にとって、何かすばらしい思い出、それも特に子供のころ、親の家にいるころに作られたすばらしい思い出以上に尊く、力強く健康で、ためになるものは何一つないのです。そして、たった一つしかすばらしい思い出が心に残らなかったとしても、それがいつの日にか僕達の救いに役立ちうるのです。」
 「すばらしい感情で僕達を結び付けてくれたのは、いったいだれでしょうか、それは善良で、愛すべき少年イリューシャです!」「決して忘れないようにしよう。」
「ぼくたちはみな死者の世界から必ずよみがえって、それまでのことをみんなとお互いに楽しく、うれしく語り合うんです。」

 ドストエフスキーの「よみがえりの希望」は感動です。

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