ダンテの「神曲」を読んで
世界文学の最高傑作といわれているのがダンテの「神曲」だそうだ。
昨年の秋に友人YYさんから「神曲」を読んだ感想文がメールで送られてきた。
実は私もかなり以前に(20-30年前)岩波文庫の「神曲」上・中・下の3冊を購入して一度は読もうとした。しかし、難解で歯が立たなかったので本棚に置いたままだった。本棚の中でも文庫本にかかるセロハンのカバーが茶色に焼けていつも気になっていた。
YYさんから平川祐弘のダンテ「神曲」講義は読みやすいと聞いたので、図書館で借りたが上下2段で500ページを超す本だった。これは覚悟して読まなければと、正月の休暇中(いつでも休暇中ですが)に読もうと計画した。しかし正月はなかなか人の出入りがあって、こののような難しい書物を読むことができず、やっと大寒に入った今日読み終えた次第。
「神曲」自体の内容は地獄編、煉獄編、天国編の3部からなっている。
人は誰もが死後の世界はどうなっているのか興味を持っているのは確かです。
ふとしたことから、ダンテが生きたまま、師であるヴェリギリウスに導かれて地獄を旅することから始まる。仏教も、イスラム教も宗教は死後の世界を教えているだろうが、「神曲」はキリスト教徒(カトリック)であるダンテが聖書をベースに書いている。
平川祐弘著には天国編はかいつまんで1回講義してあるだけだった。私はなお天国編を深く知りたい好奇心でいくつかの神曲の天国編を並行してみてみた。ヨハネの黙示録にある情景以上に詳細に幻想的に描かれている。
神曲のイタリア語原語タイトルは「La Divina Commedia ]で、「聖なるコメディー」です。というわけで幾分ダンテの個人的判断が入っているところが面白い。
1300年代に書かれたのだが、天国編は今日でも決して引けを取らないファンタジーのような世界が展開されている。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が星の光の天国なら、ダンテの「神曲」は朝陽の光に照らされた天国のようだ。それが憧れの天国なのだ。
「都は神の栄光に輝いていた。
その輝きは、最高の宝石のようであり、
透き通った碧玉のようであった。」
ヨハネの黙示録21章11節

半世紀をかけてやさしく訳し、25回の講義に整理され読みやすいが天国編は1回の講義のみ

訳文が文語体でとても難しい

要点を良くとらえてありはじめての人に良い

グスターブ・ドレの版画が素晴らしい
